エンツォ フェラーリ
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◆エンツォ フェラーリ◆
2002年フェラーリ社が創業されてから55年、創始者の名を取りエンツォ フェラーリ(Enzo Ferrari)と命名されたこの車は、レースで培って来た技術の粋を結集して作られた、フェラーリにとって21世紀最初の特別なスーパーカーである。
デザインはカーデザイナー奥山清行の手によるものである。フェラーリ・F40、フェラーリ・F50に続く記念碑的な限定生産車種で、ミドシップに大出力のエンジンを搭載する伝統を継いでいる。
そして、F50にはなかった快適性とそれ以上の動力性能を有し、これまでフェラーリが開発して来た限定生産車のいずれとも違う性格を持つものとなった。
型式名F140Bのナンバーを持つエンジンは、この車のために開発されたもので、排気量6リッター、65°のバンク角を持つ水冷V型12気筒DOHCエンジンで、シリンダブロックはアルミニウム合金製。
最高出力660馬力、トルク67kg/mと非常に強力なスペックを誇り、回転数は最高8200回転まで許容するが、吸排気バルブの開閉タイミングを適切に調節する可変バルブタイミング機構のおかげで、決して高回転だけのパワーバンドを持つエンジンではない。
この心臓と軽い車体のおかげで、最高速は350km/hを標榜すると公表されている。また、F50のエンジンは外部からの応力を受けなければならないので頑丈(つまり重くなる)に設計されているが、エンツォ フェラーリの場合はその問題とは無縁で、エンジン単体重量225kgと、徹底して軽量化が図られている。
これに組み合わせるトランスミッションは、当初は7速ミッションとささやかれたものの、結局は保守的な6速ミッションに落ち着いた。しかし、クラッチと変速操作を自動化したセミオートマチックトランスミッションF1マチックを搭載し、クラッチペダルを廃することによってイージードライブを実現している。
足回りは、まさにレーシングカー直系の風格を感じさせ、四輪ダブルウィッシュボーン式サスペンション、ショックアブソーバー+コイルユニットをフレーム側に取り付け、プッシュロッドで押すインボード式が採用されている。
ブレーキは、ブレーキローターにカーボンセラミック素材を使用したもので、ブレンボ社によって製造されるもの。金属製に比べて耐久性に優れ、サーキットで全開走行を繰り返しても音を上げることはない。
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